フィクション

なりきり複垢がいくつもある人の話・今日の虚構ブログ

しらいちゃんになりたい意味のない縦ふぁぼ私の顔じゃどんなに角度を工夫してsnowで撮ってもビューティプラスで加工してもネットアイドルにすらなれないね君の顔になりたいな君の顔を私の顔だと思って生きてみるのは楽しい言うのはタダだし、バレたら垢消せ…

メンズ地下アイドルと繋がった女の話・今日の虚構ブログ

私の彼氏の名前を言ってもたぶん誰も知らないでしょう。 アイドルです。 メジャーデビューなんてほど遠い。 インディーズと言えばまだ聞こえはいい。 無所属のド地下アイドルです。男の。 ダメ元でツイッターでDMを送ってみたら、返事が来たのをきっかけに…

「なんだ別に、私だって可愛いを身に付けて楽しんだっていいんじゃん。」

30歳になった記念に、ロリータ体験サロンへ行った。 10代の頃はKERAをたまに買って読んでいたけれど、ロリータ服なんて私の出身県のどこにも売っていなかったし、街中で着ている人なんか見たことがなかったから、ロリータ服とは鑑賞するものなのだと思ってい…

新世代インターネットノスタルジック

「本当にこれでよかったのかな。」もう何年も、僕以外の誰もログインしていないだろうスカイプのグループチャットに書き込んだ。 ゲームやギルド自体に対する飽き、就職、進学、彼女ができたetc みんながだんだんオンゲにもスカイプにもログインしなくなった…

2月の引っ越し

もう少し、ここで上手く暮らせなかったのかな、いや無理だったよね。自分の遺品を自分で整理しているような気持ちで、部屋中のものをひとつひとつ段ボールに押し込んでゆく。 洗濯機も冷蔵庫も本も服もなくなったがらんどうの部屋はもう見知らぬ場所だ。 例…

「お帰りなさいませ、お嬢様」

人間の理に気付かない人が愚者なのであり、理を知って体得している人が賢者なのである。(中略)知識に乏しく、計算や才覚が下手でも、心が安住している人は賢者なのである。 誰にも言ったことがないけれど、実は私はお嬢様として生きている。 母子家庭で小…

そのしあわせの名前は

「アイドルとメイドカフェが好きです。恋人はいません。確かに親をなくしたら本当にひとりになってしまうのかもしれません。アパートの一室で孤独死を迎えるかもしれません。老後も一人でいたら詐欺か何かに引っかかるかも。でも、それはあなたも同じことで…

素直に妬む彼女たちが可愛い

しあわせは妬まれる だから 妬まれることが、私がとびぬけて愛されて幸せであるという証明である なので 幸せはあえて増幅する 文字にしてSNSの海に放流する 顔しか知らない彼女や彼女たちが、妬んでくれたらうれしいな あのひとは平等な人なので 容姿も…

真っ白な四角い部屋ではたらく人

他の人達がやったことを報告する報告書をつくる仕事 電話越しの声 書類についた土、手書きの文字 データ 写真 見たことはないけれど、作業は昨日もおとといもやっていたし、今日も明日も明後日もやっている ここに雨が降ると、向こうにも雨が降るらしい これ…

ゾーニング。ディズニーランドとサイゼリヤ

二日酔いのせいにしてお布団から出ない一日。 夕方、お腹が空きすぎて重たい頭と身体を引きずってサイゼリヤへ。 ミネストローネはトマト感が薄い、さっぱりしすぎててガーリックトーストとは合うようで合わない。パルマスパゲッティおいしい。 「1000円以内…

豪雨の中、時が止まって、非日常。

ついでに と思って駅構内の薬局でトイレットペーパーを買って さて戻ろう と思った時 けたたましい雑音がくぐもって聞こえる。周囲には外に出てくるのをためらっている人々。 まさか… と思いつつ外をみると、今年一番の豪雨だった。傘を持っていたけれど、傘…

沼へようこそ

10年ぐらい時間が巻き戻ったような、レトロな店内。 に似つかわしくなく、声を張ってアイドルの話をしている男女。 『自分はここにいるよ』と、大声で主張し続けなければ、世界の誰をも自分がここにいることを忘れてしまうだろうから そんな焦燥感や怯えを明…

人形たちの時間

いつの世も、主人公の条件は「無自覚」だった。 完璧を夢見た時点で夢見た完璧にはなれない。完璧の条件は「無自覚」だから。 だから、なれない人間にできるのはつくることだけ 大正浪漫 百合の花 薔薇 クラシカル ロココ調 嘘を否定するのか、矛盾を無視し…

知ってるけど、知らない人。ほんとの名前も知らないぐらいに

お店での彼女は、多忙さや新人にいつもどこか少しイライラしている印象で、彼女の感情や本質は、この場所から少し離れたところにあるんだろうな とおもっているうちにお店を離れることになった。 可愛くて、笑顔が穏やかで、好きなことの話になると止まらな…

6%DOKIDOKIからはじまる物語

黒いスーツに白いワイシャツ、黒い鞄。 仕事帰りに色に溢れた街に降り立った。原宿。身体は疲労に満ちている。 ダイソーで、自宅のタンスから溢れかえった服を収納する箱を買いたかった。買い物を終えて、私は駅には引き返さず、反対方向を歩いた。昨日NHKで…

ある完璧な女の子について

完璧な女の子の概念。完璧な美しさ、完璧な存在。 ただ彼女にとっては完璧なんか退屈なんだという。美しいと言われることも、可愛いと言われることも飽き飽きしていると。生まれた瞬間から全てに飽きていたと。 だから戯れにSNSをやったり読者モデルをするん…

東武ホープセンターで買った靴からはじまる物語

やなことあった日いやな自分を脱ぎ捨てるためには、気に入らない靴、服、全部捨てよう。原宿竹下通り大中で買った1000円で買ったスリッポン、どうして買ったのか思い出せない。グレーが薄汚れて野暮ったくてこの靴履いてる自分を愛せそうにない。東武ホープ…

APOLIAからはじまるおっさんの物語

ビビッドな色とりどりのアクセサリー。女の子はいいな。これまで生きてきて何度も心をよぎった言葉。なんだか捨てきれない何かを感じつつ、それでも私は男でおっさんだからの呪いの言葉を思い出した。世界が灰色に戻った。焦がれてしまうのが悲しくて、あん…