「スプートニクの恋人」村上春樹

村上春樹の「スプートニクの恋人」を読みました。
高校の頃一度読んだことがあるんだけど後半の展開とかすっぽり忘れていて、初読のような気持ちで楽しめました。

高校の時の国語の現代文の問題にスプートニクの恋人で出題されたことがあって、掲載されていた文章以降の展開が気になったのが読むきっかけでした。
余談だけど、やっぱあの国語の問題の答えって、作者からするととんだ的外れな時があるってよしもとばななさんが言ってた。
でも、読んでもらえるいいきっかけになるから国語の問題に使ってもらえるのはありがたいとも言ってた。

話は、22歳の作家志望のすみれという女の子の、ミュウという女性への初恋を、小学校教師の「ぼく」の目線から語る、というもの。そして「ぼく」はすみれのことが好き。


登場人物がなんだかみんな孤独だなと思った。 笑ってる時や楽しい時でさえ根底にずっと孤独が流れてる感じ。

それから、「ぼく」の不倫相手は受け持ちのクラスの保護者なのだけれど、その息子が万引きをして警備員につかまった時のやり取りが心に残った。
子どもの気持ちって大人が思ってるよりもっと複雑で賢い。
悩んでる「原因」は大人から見たらものすごくくだらなく見えるかもしれないけどその悩みの深さは本当にびっくりするくらい深い。
だから、自分にとってくだらない理由で相手が悩んでるからって「なんでたかがそんなことで悩んでるの?」って見下したり、馬鹿にしたりするのは間違ってると思った。難しいことだけど。




なんかやっぱ丁寧な綺麗な文章を読むのは、いいなあと思いました。
食物繊維を取るのと同じで、自分の内面の老廃物とか嫌なものの排出に繋がると思います。

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)