ロロ「LOVE02」

ロロは20年安泰。以来でした。正直20年安泰ではロロあんまりピンと来なかったんですけど、これは素直にすごいなあと思ったし楽しめました。
超ど真ん中直球どストレートの恋のお話。
なんか、恋愛の話って素直に頷けないところが多々あるのですが、この話はすっと入って来ました。
それがなんでかっていうと、もうみんな恋が綺麗なだけだったり格好いい、可愛い、素敵、美しい部分だけじゃないっていうことをわかっているわけですよね。
でも、この話に出てくる彼らは真剣なのにみんなどこか滑稽だから、恋愛のどろぐろした部分を見せない代わりに滑稽さを押しだすことでバランスが取れていたような気がしました。

随所にネタが仕込んであって面白かったです。私が分かった限りではグータンヌーボマネーの虎、で、あの電球仕込んだセットと出演陣の衣装が全部白いのはたぶんPerfumeの「Baby cruising Love」へのオマージュで、あとモーニング娘。の「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」


あと役者の身体の使い方が面白いなあと思いました。それからふすまなどの小道具の使い方も。
映画でも小説でもテレビドラマでもなく、演劇であるということを存分に生かしたステージだったように思います。

同時多発で抽象的、それでも理解できたし、面白かったのは、話の根幹が、
「相手のことがとっても好き!」っていう超シンプルな物であることと、あと中盤は色んなものがほうぼうへ吹っ飛んでいるのを最後にしっかり回収し、シンプルに綺麗に着地したことではないでしょうか。


女性陣、めっちゃ可愛いし、男性陣も男性陣でみんな違う色の格好よさがあるし、そして何よりかによりみんな演技が素敵です。演劇演劇してないセリフの言い方が私はしっくりきます。可愛いも格好いいもおかしいもおもしろいも真剣もおふざけもしっかりできる人達。
特にラストシーンは、どの組のラストもきゅんとした。
あれは台本の良さもありますし、役者陣の演技力があるからこそ成立するラストだと思いました。

このご時世に、こんなに恋を良きものとして扱っていて、しかもそれが色んな人達に共感されうる素敵な作品に昇華できているというのはやっぱり改めて色々考えさせられるところがありました。

同時多発も、わけわからなくなる一歩寸前でやめているから、そのさじ加減も絶妙だと思いました。
笑いの要素の感じも良かったです。


20年安泰。の全ての出演団体の作品の、良いところを全て吸収して整理して放出したようなステージだと思いました。


アゴラは、役者面会のロビーが客が帰る動線の外にあったから、役者面会の間を気まずい思いして擦りぬけて帰ることがなくて良かったです。
今日のお客さんの雰囲気もだけど、内輪感が薄くてほんとそういうとこもよかったです。





おとつい見たロロの作品と蜷川さんたちの作品は「恋愛」と「女性であること」を真っ向から全肯定し特性や魅力として昇華させたものでだったので、、改めてそれらについて思考を深めるきっかけになりました。