北斎展@三井記念美術館

先日ゆっしと葛飾北斎展を見に行ってきました。
いやあ、すごかった!なんか、テレビとか教科書じゃそんなに浮世絵見ていいなって思ったことなかったんだけど、原画を見たらすごくいいな〜って思った。ほんとに一本一本の線や色の付け方が繊細で丁寧で驚いた。綺麗。
日本人が漫画やアニメが好きな源流は江戸時代からあったんだなあってすごく思った。絵の線のかんじが漫画っぽい。風景の描き方とか、人物のデフォルメの仕方とか。
…と思っていたら、展示の最後の方にほんとに漫画絵のスケッチブックが展示してあった。ほんとにこの人は絵や自然が好きな人だったんだなあ、っていうのが、絵を通して伝わって来た。これだけ時代を経ても、その人の息遣いや思いを伝えられる絵って媒体はすごいなあと思いました。

流れる水の描き方が独特だった。物質のように描くのね。あと夕焼けや青空のグラデーションがどの絵もとっても綺麗。風景を描く絵が多かった。

葛飾北斎は色んなシリーズものの絵を描いていたのだけれど、その中で私が特にお気に入りだったのは、百人一首の歌意を浮世絵で表したシリーズ。このシリーズは途中で中止になってしまったみたいなんだけど、私はこのシリーズが一番好きだった。その中でも特に好きだったのは、「千早ぶる 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くくるとは」の句の絵。水面を流れるもみじがすっごく綺麗だった。
よく描かれているモチーフは、水、空、橋、山、富士山が多かった。どういう気持ちでこの風景をスケッチしてたんだろうなあと、考えるだけでなんだか楽しくなった。
あと印象に残った絵は、大波に飲まれそうになる船の絵。自然に屈服する人間を描くのは、かなり日本人的なのかなあと思った。

線をきっちり描いてる絵がほとんどだったんだけど、線のない絵も何点かあって、それもすごく綺麗だった。特に私が好きだったのは、扇形の紙に描かれた、撫子か何かの花の絵がとても好きだった。
絵もほんと何やっても自由なんだなーと思った。小学生の頃、図工の時間に先生に
「鼻描かないと息出来ないでしょ?だから鼻の穴までしっかり描きなさい」「定規を使ってはいけません」「漫画みたいな絵を描いてはいけません」とか言われたけど、今思えばほんとくだらないよね。作品に点数付けたりさ。徒競争では順位付けてはいけなくて絵には点数付けるのはほんと意味わからん。天下の葛飾北斎だって鼻の穴とかそんな黒々描いてないし定規ガンガン使ってるし漫画みたいな絵だし、ほんとあの図工の時間ってくだらなかったんだなあって思いました。好きなこと好きなように好きなだけ描いていいんだ、と思ったら、私も少し絵を描いてみたくなった。
帰りに、うぐいすの描かれたポストカードと、北斎の描いたうさぎがプリントされた栞を買って帰りました。うぐいすの絵はこの期間は展示されていなかったんだけど、後期の展示物入れ替えされた後に展示されるのだそう。このうぐいすの絵とかもよもや江戸時代に描かれたとは思えないくらい今っぽい。