舞台総合実習VA「結果論」を振り返ろう。

終わっちゃいましたー。
お手伝いみたいなことは一杯しましたが、きちんと役職として与えられた仕事は劇作のみで稽古期間は役者でも演出でもなかったから千秋楽終わっても別に感慨とかはないのかな…とずっと思ってたけど、でもやっぱ終わるとちょっとさみしい。
いつも舞台が終わると少し失恋のような心持ちになるんだけど、今回もそれあるなあ。
結構みんなが隙間なく舞台の予定入れるのもそういうとこに理由あるのかな…。

というわけで、ざざっとここまでのことを振りかえろうと思います。


ー3月
後期のどっかのタイミングで、総実の受講希望調査みたいのが出て、確かそれに5Aって書いたような気もするけど、この時点ではまだ悩んでた。
でも、劇作やりたい子達は2年ではどの総実取ってもどこも書かせてくれないので(唯一日舞公演がちょっとストーリー作りに関わらせてくれるとかくれないとか)
なので、劇作以外(例えば演出助手とか制作とか)を希望しないような子たちは劇作コース向けに作られた「文芸」っていうよくわからんポジションに付き、みんなそれなりに悶々とした気持ちや鬱憤を貯めながら、まあそれでもプロの先生達の元でやるのはなんやかんや勉強になるなあと溜飲を下げながら2年生の総実期間を乗り越えるわけです。
そして3年の総実では、唯一VAだけが学生台本学生演出なので、4年間で劇作希望の子たちが学校のホールを使ってお芝居できるのはここだけなんですよね。
まあでもめっちゃ大変なのは取る前から眼に見えてたから、悩みつつ…。
でもVAで単位取得する権利を2年の総実参加で手に入れてただけにそれをどぶに捨てるのももったいなあとか色々考えてた。


4月
直前まで迷ってたけど、結局勢いで出しました。
出した後は、「あー…出しちゃったあ…」
って感じだった。
この時点で、演出が松尾であることと劇作陣が4人であることを把握する。

4〜6月
週に一回程度会議室に集合して、「各々の好きなこと」を喋る会が開かれた。
そこで改めて5Aを取った顔ぶれを見て「劇作陣と演出の松尾と照明のあきちゃん以外3年まで全然喋ったことない人ばっかだよ…。わたしほんとにこの中に居場所できるのかな…不安…」
という気持ちが募る…。



6〜7月
台本の内容を考えはじめる。
4人でどう台本を書くかみたいな話し合いの比重がやっぱり一番重かった。
まずは合作なのかコンペなのか。これは確か割とすんなり合作で行こう、ってなったな。
次は合作方法で悩む。
リレーなのか、オムニバスなのか等等…。
で辿り着いた結論が
シノプシスをかなりしっかり作って、一役に一作家着いて(5Aが劇作4人、役者4人というのもあり)、スカイプチャットを駆使して一本書いてみよう」
劇作で連日集合してかなり綿密に話の構成を決める


7月最終週〜8月2週
スカイプチャットを駆使して1週間で一本書く。書きあがる

8月3週
お盆休み


8月4週
稽古開始。稽古場で本を読んでみる。
松尾はあんまりピンと来ていない様子で、とりあえず二稿を上げようとなる。(確か稽古のない週末2日で)
どう台本を直して行くかもかなり議論しまくって(この議論もかなり骨の折れるものだった…。シーンごとに直しをしようって言って途中までそれやって没になった幻の二稿とかもあるし…)、
結果二稿は、劇作4人各々好きなように直してきて、いいところを組みあわせようとなった。


8月5週〜9月序盤
二稿を持ってくるが、カンパニーで話合った結果、やっぱこの本をいくら詰めて行ってもだめだ!もう一回一からやり直そう!この書き方の台本じゃやっぱダメだ!ということになる。ここまでの全てが白紙に返る。
で白紙に返った状態で、フライヤー製作の都合上タイトルだけ決めなければならないという状況になり、全く内容が決まらない状態でみんなで話し合い、結果松尾発案のタイトル「結果論」が採用になる。
シノプシスガッチガチに決めすぎたからダメなんだ!これじゃ劇作4人の個性が見えて来ない。
とりあえずお前ら劇作4人「悪」というテーマと「結果論」というタイトルだけを制約としてとにかくなんでもいいから一週間で一本書いて来い!
ということになり劇作4人野に(自宅に)放たれる。


9月2週目あたり?
おそらく劇作陣の最大のデッドゾーン
稽古場来なくていいからとにかく一週で新作書いて来い!期間。
たぶん、この中の4人誰もほんとに一週間を締切にゼロベースで台本書いたことってなかったんじゃないかな…。
私ももちろんはじめての経験だった…。
しかもみんな、突然のことだったからバイトやらコース合宿やらの予定をどうすることも出来ずの中で…。
私は構想3日、4日で書いたかな…。
いやいまいち記憶が薄いからよくわからん…覚えてない…。
でも、没になった初稿〜二稿の構成会議や直ししてる時に自分が思ってたこととか、役者陣と数日稽古場で共に過ごした経験はかなり書く参考になったのは覚えてる。だから総ボツになったけど7〜8月の期間が無駄だったとは思ってない!!!!!
この期間はほんとに必要最低限の事務的な連絡しか取ってないから全然わからないけど、他の3人もすごく大変だったんでしょう当然…。

この期間、稽古場ではひたすら役者陣の筋トレに当てられていたらしい。
そういえば結果すごく役に立ったね筋トレ…。



9月中盤
松尾が確か週末2日で、4人の台本を見て構成を考える。
3〜4案ぐらい出てきて、誰か一人の作品を主軸にしたものから色んな組みあわせ方があったんだけど、採用になったのは、4人の作品が結構かなりぐちゃぐちゃにシーン繋いであるもので、
「これが一番意味分かんないけど、でも一番面白そうだね」というカンパニーの総意で、台本はその方針で行くことにする。


9月中〜終盤
どうやったら兼役を分かりやすく見せられるかとか、松尾がコラージュ的に繋いできたものをきちんと整合性の取れたひとつの作品に出来るかを劇作を中心に会議。松尾と役者はその間に稽古始められる部分で稽古開始。
それぞれの篇が作中でどういう役割を担うかだけを決めて持ち帰り、直しては学校に持ってくる、を複数回繰り返す。ここも連日授業稽古ある中でなかなか辛い作業だった。
そしてついに最終稿が上がる。台本製本。配布。

9月終盤〜
稽古開始。急に仕事が減るターン。こっからはほんとに私は見てる側の話。
稽古序盤はやっぱりシーン繋ぎをどうするのかに一番時間をかけていたなあ。
稽古始まってから小屋入りぐらいまでほんと色んな意味ではらはらしながら見ていた記憶がある。特に劇作陣はたぶん各々の書いたシーンに対しての完成見えた状態でいるわけだし…。
自分がする側にいるのも辛いけど、そうじゃない状況もまた全然違う意味でなかなか辛かったな…。
寝室篇の演出聞いてると解釈に相違があるなーと思ったので、稽古を見るしかないもどかしさも相まって、ワードに数千字尽くして相違があると思ったとこを書きだして演出に送信。しかしそれがなんらかの役に立ったのかはいまだ不明(たぶんなんの役にも立ってない!)
あと、寝室篇の役者のセリフ聞いてて、どうしても直したくなったとこは直させてもらったり。でも結果直したとこはほんと直してよかったと思ってる…。
生身の俳優が放つ言葉聞くとやっぱセリフのイメージ変わるなあ、と。

俳優や演出が自分の書いた役柄の心情を想像しているとこを直に聞くのはちょっと気恥ずかしくくすぐったくもあった。

照明音響装置小道具舞監も本格的に動き出し、カンパニー全体がどんどん本番の舞台に向かって注力されていった。


小屋入りー本番
小屋入りして、舞台に上がってからが役者がほんとみんなぐっと良くなった。小屋入りしてからの伸び幅っていうのはほんといつもえっ!?って思う。私が他の場所で別の作業してる間陰でどんな特訓してたの?って思うほど。
ぐんぐんぐんぐんよくなってった。ゲネ二回、そして本番。
あっという間だった。
劇作は本番期間は制作やってました。
千秋楽もなんとか見れた。後方立ち見で。
序盤のOPとか見てると、「ああ、このOP見るのも今日で最後か…。長い5A期間も今日で終わりか…。」
と少し感慨深くなってしまいそうだったけど、でも役者陣の演技がいい意味でいつも通りだったので、その後は別に浸ってしまうようなことはなかったな。


色々あった…ほんと…。
いやでもほんと勉強になりました。5A経て一周りも二周りも成長した自信ある。
ほんと辛いこともあったり、カンパニーの一スタッフとして至らない部分がたくさんあって落ち込んでしまったこともあったけど、劇作として舞台に関われたことが何よりも幸せだった。
(こういう順序で書くと幸せの方が大きく見えるかもしれないけど、でもほんと辛いとこはほんとに辛かったよ…。楽日迎えた後、Sサイズのスカート履いたら履けるようになってるくらい痩せてた…)

台本作るのにもうほんとに過剰でもなんでもなく本気で字面通りに劇作は死力を尽くしたわけですが、でも台本の複雑さは演出役者音響照明装置小道具どの部署の怠慢も許さなくなって、世界を成立させるためにほんと誰ひとり手を抜いてなかったと思う。


4人で上演台本書くとかそれこそ授業でもない限り普通正気の沙汰じゃないと思うんだけど、良い劇作陣に恵まれたなーと思うし、良い演出にも恵まれたし、自分が関わった本でこんなにちゃんとした照明と音響装置小道具作ってもらったの初めてですごくうれしかったし、良い俳優さんに演じてもらえて幸せだったし肖ショウは世界で一番可愛い舞監だったし、やっぱ劇作としては総じて幸せだったな。痩せたけど。痩せたけど。(もう体重戻ったけどたぶん)
先生方や助手の七字さんにも大変お世話になりました…。

もちろん個人的な反省点はたくさんあるので、それは今後に生かして行きたいと思います。


本番後アンケート読むのもネットで感想探すのも楽しかったなー。
終演後、見に来てくれた子が「自分を見ているようですごく嫌だった」と言ってくれたのはわたし的には超褒め言葉
あと某役者のお母様が、去年の総実でその子が出演してた「『春のめざめ』より面白かった」と言って下さってたと伺ったのもw
寝室篇の主役の俳優さん一杯褒められてるの見てうれしかったし、自分の書いたセリフが印象に残ったと書いてもらったのもうれしかった!


ほんとにこの数カ月で改めて自分のポンコツ具合を痛感したので、ほんと演劇に劇作というポジションがあってよかったなあと思います。
対人スキルなくて手先も不器用で機転も効かなくて記憶力なくてどんくさい人が演劇で他に堂々と付けるポジションないじゃん…。


というわけで本当におつかれさまでした!
見て下さった方気にかけてくださった方ありがとうございました!


5A事後課題(感想文)まだ全然手付けてない!