ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in日本武道館

「みなさんひとりひとりが私達をここに連れて来たという自覚がありますか!!!」
公演が始まってからひしひしと感じていたことに、ねむきゅんのこの言葉が輪郭を付けた。
誰も寂しくさせない言葉だった。
あんなに広くて、武道館から溢れんばかりに人がいて、メンバーの姿は遠くて小さくて、スクリーンさえよく見えなくて、なのにライブの間中ZEPPよりもチッタよりもずっとずっと近くに感じた。全然寂しくなかった。
そこにいる全員が彼女達を愛しているのを感じたし、彼女達が本当にそこにいる全員を愛してくれているのが伝わった。


現場に友達がほとんどいない私はアイドルの紡ぐ物語には加われないし、だからアイドルが「あなたと私」の距離から「あなたとみんな」の距離に変わった時、私は彼女達の言う「みんな」には加われないのだとずっと思っていた。
でも別に平気なはずだった。私が愛しているのは彼女達のサクセスストーリーじゃなかったからだ。私が好きなのは、歌や声や踊る姿やその存在で、ただできるだけ幸せになって欲しくて、できれば、彼女がそれを望んでくれるなら、少しでも長く、そこに居て欲しいだけだった。
だけど、「あなたと私」が「あなたとみんな」に変わる気配を感じた時、どうしたらいいのかわからなくなった。「みんな」からあぶれるに決まっている私は、その時どうしたらいいんだろうと思ってた。
だから本当は武道館も楽しみにしていた反面、ずっと行くのが怖かった。現実を直視させられることを恐れていた。

でも行ったら違った。
初めてひとりでディアステージに行って、ひとりぼっちで俯いておどおどしてた私に優しくしてくれたみんなは、武道館に行っても何にも変わらなかった。

「みんなって誰?」
私の抱えていた疑問を、不安を、彼女達は武道館に立つその姿によって綺麗に拭い去って、そしてその私の気持ちにあまりにも単純明快で、愛情に溢れた答えをくれたのが、そのねむきゅんの言葉だった。



ライブは、ゴールじゃなくて、新しいスタートだよって感じの造りでよかったな。開場中のDJも楽しかった!
2曲目で過去曲メドレーやってざっくり過去を清算して、今のでんぱの曲をやるってかんじもよかった。

ソロ曲パートは、みんなが全然違う世界観で1曲ずつ披露しては退場するって感じがほんとにディアステージ武道館店ってかんじしてよかった。
W.W.DもW.W.DⅡも、リリース当時はあんなに曲に揺らされていたけど、今はもうしっかり一曲の曲を曲として披露できるだけの強さを感じたし、そして特に印象的だったのがでんでんぱっしょん。
えいちゃんのラップパートがとてつもなく響いた。
「AKIBAの街頭で育ち 俺達 この場から巣立ち マイナスからのNO.1 つかむぜこのナンバーで きたぜこの瞬間 上げてくぜ評判 巻き起こすこのBIG BANG!!」て歌詞はこの瞬間のためにあったんだなって思った!!リリースの時だって確かにその確信を持って聴いていたけど、でも昨日あの場でのこの歌の響き方は本当に半端なかった。
あの寸劇も気付けばなくなってて、でんでんぱっしょん完全版をあの場で見た気がした。


「満月の下で踊りましょう」
「君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい」
最後の曲「サクラあっぱれーしょん」姿が見えなくなるまで6人は踊り続けていて、まだまだ彼女達は続いて行くことを暗示させてライブは終わった。



ダブアン最後の挨拶でみんなの挨拶を聞いてて、こういう涙が流せる日がこんなに早く来るって思ってなかった。
私はZEPPワンマンの日からずーっと、ZEPPでのみんなのソロパートを引きずってて、おめでたい場のはずなのに、みんなが悲しかった話をあの場で聴くことがあの時本当に悲しくて、悲しすぎて気分が悪くなってFDの時に外で休むはめになったり、でも武道館のあの瞬間、そうじゃなくてひたすら、今、この瞬間の話をみんながしてくれて、それができる環境が今出来上がってて、それで私はやっとあのZEPPでの悲しさを清算できた気がした。

それにしてもみりんちゃんのあの格好良さはずるい!みりんちゃんソロでギター抱えて出て来て弾いたのはアウトロ最後で一回ジャーンしただけ、しかも音外れてる、格好わるいはずなのにいつだって最高に格好いいんだよな!
「わたしたちがやってきたことは間違ってなかった」
今、彼女達がそう言いきれたことが最高に幸せだった。