THE PERFECT DAY!

今日は久しぶりにうみのてのライブだった。と、同時に、うみのてのライブ活動休止前のラストライブだった。
メンバーの脱退加入の変遷はあったにせよ、初めて見た頃と私も彼らも何も変わっていないように思うのに、気付けば2年半が経っていて、私は大学生じゃなくなっていて、過ぎた時間が上手く飲みこめない。


チケットを買ってからずっとどこかそわそわしていて、それから今日までの私の全ての時間は今日のこのライブの瞬間にあった。


楽しかったけど、悲しかったしさみしかった。振られたような、失恋したみたいな気持ちになった。
最後の最後で新曲を披露して、それがまたすごく良い演奏でしかもタイトルが「This is the end」みたいな名前で、直前のMCでたかのさんとか笹口さんが冗談めかして決別とか清算とか言ってたけど全然笑えなかった。


最後の曲で、何かを終わらせるように、全部振り切って断ち切るように舞台裏へのドアを開けるキクイさんの姿、それに続く鈴子さんとはやせさんの後ろ姿になんだか置いていかれてしまうような気持ちになって、終わらせないためかのように暴れるたかのさんと笹口さんの姿がなんだか余計に悲しくなってしまって、最後に捨てられるように置いていかれた笹口さんのギターがステージのライトに照らされているのがあまりにも絵になりすぎていて、ああ、私はなんかもうここで死ぬんだな、とおもった。ダメ押しのようにするすると幕も降ろされてしまってなすすべもなかった。殺されたとおもった。

なのに、終わればドリンク券使わないともったいないとか考えて、最寄につけばスーパーに寄って、帰ればお腹がすいてご飯を食べてアイスを食べて明日は休みで日曜日が終われば会社に行って、間違えて消してしまった報告書を一から作り直さないといけない。

あの幕が降りた瞬間、あーもう私今死んでいいのにな。なんで死んでないんだろうとおもってた。
全ての気力を失って、後続のライブも見る気になれなかったしドリンク交換の行列を見て並ぶ気もなくし、あわよくばディアステとかライブ前は思ってたけど誰とも喋る気になれなくて、他にもネカフェ、カラオケ、ラーメン屋とライブ前頭をよぎった場所には結局どこにも寄ることなく電車に乗った。


何度そうじゃない方法を探しても結局いつも思い知らされる。「終わり」を終わらせられないこの世に生きとし生ける人間にできることはこの瞬間を精一杯胸に焼き付けることだけだ。なのにどいつもこいつもスカしてんじゃねーよ。
ひとつひとつの音を姿を表情を一つ残らず覚えていたかった。必死の想いであそこに立っていたけどそうまでしたってもうあの瞬間はもう過去でしかない。いい加減にあの時を過ごした奴にとっても私にとっても平等に過去だ。そんなことってある?それって本当に平等?馬鹿馬鹿しい。


最後の曲で、みんなそれぞれがまるでひとりぼっちで楽器を掻き鳴らしているみたいなのにひとつの音を鳴らしている姿が奇跡のようで忘れられなかった。

本当は何一つ言いたくなかった。どんだけ真摯に言葉を紡いだところでどうせ何も伝わらないって分かり切っていたからだ。これを読んだ人がもしいたとして、そして何か思ったり感じたりしたとして、でもそれは私が本当に思ったことでも言いたいことでもない。
音楽が鳴ってる瞬間だけ素直に生きられてる。わたしは批評家じゃない。

続いて行くけど確かに終わる瞬間てあるじゃない。今日のライブはそういうライブだった。
今日彼らが終わらせたものってなんだったんだろうね。


大好きです。悲しい思いをしたくないから誰かを嫌な気持ちにさせたくないから、誰かを何かをすごく好きにならないようにしようなんてもう二度とやめよう。