私に一番似合う服。赤い色。

カフェインを一定以上取ると、過集中状態みたいなのが訪れる。

街や時代の空気を吸いたいと思って、電車を降りた。
当日の衣装を買わないと、と思った。
必ず今日は自分に一番似合う服が見つかるという変な確信があった。
キーワードは赤、ワンピース、アイコンになれる服、だということもわかってた。
赤いものを手当たり次第に手にとっては違う、違う、と繰り返して二つの街を巡り、それで試着までした服があったものの、最後の最後で踏ん切りが付かず、お店を後にした。
あの確信は勘違いに過ぎなかったのか?
時間的に今日最後の街、渋谷へ。
新宿アネックスのナインアクリルへ寄って、やっぱり、ネバアランドな気がすると思った。パルコへ行った。
ずっと気になってた服を着てみたら、とてもしっくり来たし、今回のコンセプトとも合ってた。
ただ来月は印刷費の支払いもあるのにと怖くなって、一旦お店を出てパルコB1のATMの前まで来たもののたちすくんでしまった。
とりあえずB1を一周して決めようと本屋に入ってすぐ、もがちゃんの写真集のサイン入りポスターを見つけた。数秒凝視し、すぐさまATMへUターンした。
ここで!!!!!勝負しないで!!!!!!!いつ勝負するんだよ!!!!!!!!
勢いよくお金を引き出し、「ワンピースとタイツ」の店舗へ戻った。
店員さんがきょとんとした顔で迎えた。
「おかえりなさい」
閉館の放送が聞こえた。