年齢とともに成長できなかった少年性、すなわちオッサン

大人になってもなお喪失せずに済んだ無邪気な少年性に対して、憎悪にも似た嫉妬心を抱く。それは私が何度自分をやり直したとしても絶対に得られなかったものだからだ。

無自覚な少年性が一体どれだけの人を傷つけ続けて、どれだけの幸運が、幸福が、

心が暗くなる。

 

女の人で、大人になるまでに無邪気な少女性を喪失せずにいられた人なんてどれだけいるんだろうか。

女として物心ついた瞬間からコミュニティに社会に男性性に、自覚と自衛を強いられ続けられる世界で、女性性に無自覚なまま生きられることなんてことあるだろうか。

 

少年性と少女性を担保するのは、「無自覚」だから。

 

男と女の最大の違いは、無自覚に生きて行かれる可能性のパーセンテージ。

それが圧倒的に違う。

 

恵まれた家庭、人をけん制する能力、それなりの世渡り能力、この3つさえあれば少年性は守られ続ける。

無自覚な人間は、他人を傷つけることにも無自覚だ。

少年性に想いを巡らすたびに絶望的な気持ちになる。永遠に分かりあえない気がした。