口止めされた現実を可視化すること

こないだ久しぶりにテレビのバラエティ眺めてたら、蛍光ピンクに染まった髪を二つに結わえた、109の店舗で働いているという女の子を指して、
「29歳でピンク髪?ツインテール?」とマツコやテレビが蔑んでいるのを見て、たまらずチャンネルを切り替えた。
マツコだって「いい年してしかも男なのに女の格好なんかして…」なんて言われる世の中じゃ生き辛いじゃん。自発的に言ってるんだとしてもテレビに言わされてるんだとしてもどちらにしてもつらかった。
テレビは時々「ああ、この思想は地上波で発言しても許されるような思想なんだ」ってことをあまりにも明確な形で次々と突きつけるから、見ていて心がついていけなくなることがある。

 

増田ぴろよさんの「MOTHER」を見に新宿眼科画廊へ行った。
可視化された強大な絶望、呪い、押し殺された怒り、呪縛。そしてそれらを全てぶち抜く意志がそこにはあった。パネル越しに見た七菜乃さんの眼差しが焼きついている。


上手に見てみぬふりしつつ、すり抜けて駆け出しつつ、それでも事象を見据えて意志を携えて生きることしかできないんだ根源的には。誰にも。