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うれしい!!喜びだ!!的な感情に凌駕される瞬間について

取引先の人で、キミの書いた会社のブログ読んでるひと結構いるみたいだよ

とその詳細を耳にした瞬間、うれしい!!喜びだ!!的な感情に凌駕された。
正の感情にしても、楽しいとか安心するとか高揚感とか好きだな、みたいな感情を感じることはあっても、うれしい、とか喜び、的な感情に出会うことってめったにない。
お芝居で脚本を担当した時も、同じような喜びに出会う時があった。

私にとって言葉を書いてそれを公開するということは、虚空に向かって小石を投げ続けることに似ている。地面にぶつかる音に耳をすませている。いつも何も聞こえない。
でもたまに人にぶつかるにぶい音だったり、ミットに収まる音だったり、当たった人の声がしたりする。誰もいないと思ってたのに、そうかそこには人がいたのかとその時初めて気づく。

4年間を演劇学科で過ごしておもったことは、人の視線を即エネルギーに喜びに変えられる生き物を舞台俳優と呼ぶのだということだった。
自分が一度役者をやってみて、生粋の舞台俳優と自分の最も大きな差異はそれだとおもった。
私にはそれがどうしてもできなかった。人が私を見るその視線、他人が私という人間の実存を捉えることに価値を見出せなかった。

でもそんな私も、書いたものを誰かに読んでもらえるのはうれしい。それをうれしいと思う私は、書き手なのだなとおもった。