浜崎あゆみの『大丈夫さ』について

吉本ばななさんの、むかーしのブログ本を読んでいたら、2002年の日記に浜崎さんの名前が出てきた。

偶然同じお店に居合わせたことがあるらしい。
 
知り合いでも顔見知りでもファンでもなく、ただの他人としてその一瞬の浜崎さんの様子を見て、吉本さんは「しっかりした足どり、でも自然。そしてちゃんと今、この世にいる感じ。あの人は大丈夫な人だと思った。」と形容していた。
でも本当にそうだとおもう。
あの当時、10代の不安定さに寄りそうヒロインとして浜崎あゆみが存在していたのは、浜崎さんが、大人に男に女になれないなりたくない哀しみや怒りに対して、「それを私も持っている」と表明しながらも、それでも私は大丈夫だと、前に進むと表明し続けたからだ。
あの当時のギャルイズムが浜崎さんから受けた影響っていうのは表面的なファッションだけじゃない。それでも大丈夫だと、前に進むと表明し続ける姿勢もだ。
 
大丈夫じゃない人のそばにいると、自分まで大丈夫じゃなくなってくる。
それでも私は大丈夫だ。前に進めると信じさせてくれるひとのそばにいたかった。
そんな大人に、男に、女になれないひとたちの苦しみに寄り添い、勇気と力を託していたのが、浜崎あゆみだった。その大丈夫さ、勇気、力はきっと、今も彼や彼女や私の中に、流れ続けている。
 
もう陽が昇るね そろそろ行かなきゃ
いつまでも同じ所にはいられない

 A song for XX

http://j-lyric.net/artist/a000617/l0004ce.html