2016年世界の守り方

 

 

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松尾モノさんの作品は、誰かがツイッターに上げていた写真を見ていたけど、実際に本物を目の前にすると、キャンバスや絵具の質感、色の重なり、スマホ画質の画像では見えないものが一杯あった。

肌の質感を極端に失わせることを「盛る」と呼ぶインターネット、質感を消して虚構を重ねるのが得意な代わりに当然質感を伝えるのには向いていなく、現実よりも実物を平たく鋭利にするインターネット。

それは便利だから、たぶんちゃんと気を付けていないと質感なんかどうでもよくなってきちゃう。概要だけでいいや見出しだけでいいやオーケー十分全部分かったってなる。みんな忙しいから。

人間を1、2、3数字だけでしか捉えられなくなった時に見えなくなってしまうもの、人間をあくまでも個としてみようとした時に見えなくなってしまうもの。それでも私は後者を選びたい。

概要だけでいい見出しだけでいい、人が人を記号化した行く末に辿り着くのは戦争しかない。

記号に勝る魅力的な「質感」を誰もが毎日生み出す暮らしをすることが、世界を守ることなのかもしれない。魔法少女や戦隊ヒーローになれなくても、巨大ロボットの操縦士になれなくても。

それは、雑誌やネットやテレビが言ってた気になる場所に行ってみるとか、会いたかった人に会いに行ってみるとか、料理でも絵でも文でもなにか自分の手でつくってみるとか、それぐらいのことが、もしかしたら。