ある完璧な女の子について

完璧な女の子の概念。完璧な美しさ、完璧な存在。

ただ彼女にとっては完璧なんか退屈なんだという。美しいと言われることも、可愛いと言われることも飽き飽きしていると。生まれた瞬間から全てに飽きていたと。

だから戯れにSNSをやったり読者モデルをするんだそうだ。

その美しさで、一生生きていけるのがうらやましい。そうじゃなくなったとして、ただ無に還るだけでしょ。毎日、些細な悪意に傷ついたり満員電車に疲れたり、かといってこの道を外れてしまった私に生きて行く術はなく、、老後、どうしよう。でも学校に行くのも働くのも嫌。毎日ディズニーランドに行きたい。お買い物に明け暮れたい。この平凡な憂鬱と欲から逃れられているのが、やっぱりうらやましいよ。

そう言ったら、彼女は完璧な微笑みをたたえて言った。

私には、何一つ好きなものがない。

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