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「ファンじゃないひと」から、SMAPへ。

スマスマの最終回があまりにも悲しすぎて、日本のトップアイドル、なんて肩書だけじゃなくて本当にたくさんの人の何かを癒したり鼓舞したりしてきたグループがあんな終わり方しか許されなかったなんてあまりにも救いがなさすぎて

 とつぶやいてはみたけれど、まあでもやっぱりあれは全てを弾圧させられた結果とも見れるわけで、いまだにうまく飲み込めない。

90年代以前に生まれたひとなら、SMAPファンでなくてもSMAPにまつわる思い出がひとつ以上は必ずあるんじゃないだろうか。

幼稚園がおやすみの火曜日、うまく眠れない月曜日に夜更かしして母と見るのが私にとってのSMAP×SMAPだった。大人の世界を垣間見た気がして、少しどきどきしながら見ていた。

世界に一つだけの花は中学の掃除の時間に校内放送で流れる曲だった。

憂鬱な時に見ていた歌番組でSMAPのシャレオツの

全然問題ないって本当に問題ない

や、Joy!!の

どうにかなるさ 人生は

明るい歌でも歌っていくのさ

Joy!!Joy!!

に励まされたりしていた。
今では日本の全てのパフォーマーやアイドルが「&そのヲタク」の世界で完結しがちだけど、ファンじゃないひとにまで広く広く届いていた最後のアイドルだったんじゃないだろうか。

ファンじゃないひとにまで夢を見せてくれていた。SMAPが見せてくれていた夢、それは「これは舞台の上から降りても解けない魔法と特別」なんだと信じさせてくれることだった。舞台を降りてカメラがないところでもキムタクはキムタクで、草なぎ君は草なぎくんで、香取くんは香取くんで、ごろーちゃんはごろーちゃんで、中居くんは中居くんで、と当たり前のように思わせてくれたこと。5人で大丈夫だと歌ってくれたら本当に大丈夫だと感じられる、そういう魔法。5人の振る舞いや歌に嘘や虚構はひとつもないと信じさせてくれる魔法をお茶の間にかけ続けてくれていた。

月曜に歌った、「世界に一つだけの花」にはどうしてもその魔法をもう感じ取ることができなかった。スタッフや事務所からの十分な支持が得られないということが、こんなにもトップスターからオーラや異彩を奪ってしまうのかとおもった。

今までどこか社交辞令に感じてしまっていた、舞台に立つひとからのスタッフやファンへの感謝の言葉は、ああ、嘘じゃなかったのかとおもった。スタッフやファンからの十分な支持がなければ、スターとして舞台に立ち続けることはこんなにも困難なことなのだと知った。

 

私があのSMAP×SMAP最終回から感じられた確かで前向きなメッセージが二つだけあった。

世界で一つだけの花の歌唱の最後、幕を下ろした後幕の裏側の出来事を映し続けたこと。

「ステージ上で幕が下りても人生は続く」

かつてタブーだった森くんの映像や言葉を番組内でふんだんに使っていたこと。
「いつかルールも変えられる」

 

だから私はそれでもやっぱり、SMAPの解散に対して最初に出した結論に帰結したい。

舞台上で幕を引いても人生は続くし、生きている限り、可能性は残され続ける。