東京、新宿、生きること。

事務員制服を着たまま、所用にて、新宿。

属性がありすぎ、タグ付けされ過ぎの服を着て街を歩かなくてはいけなかった、中学高校時代の息苦しさを思い出した。高校生であることが自分のアイデンティティーだと思ってなくてもそれを着ていれば勝手に「高校生」のタグ付けをされることの息苦しさ。

自意識過剰だったとしてもやっぱりどうしてもいつでも「自分はどうしてもこの町から浮いている、馴染めない」という感覚。

 

でもだんだん歩いてるとどうでもよくなってくる自分がどんどん街に埋没していく感覚。東京は、新宿は優しい。誰をも平凡な存在にしてくれる。私はずっとずっと私のまま平凡になりたかった。

電機屋さんの大きなディスプレイでは、椎名林檎のライブ映像が大音量で流れていた。

大森靖子椎名林檎浜崎あゆみ、彼女達の曲はどれも新宿が似合うけど、街に流れる時、全く違う色で新宿を染める。

 

 

 

又吉の新刊「劇場」を読んで、なんで私は自分に才能があるかないかを煩悶しないんだろうかと考えたんだけど、自分がスマホゲーで言うスーパーレアSSSのカードなのか、☆1カードなのかを私は煩悶しないということなのだろうと思った。☆1なら☆1なりに与えられた自分の設定を全うしたい。

私は私に、私という人間がどんな生を全うするのか見せたい、私はそれを見たい。

生きるということ自体が最強のエンターテイメントで芸術だと信じて毎日生きてる。