あのちゃんと水野しずさんが地上波放送に出るということ

あのちゃんや水野しずさんが、何も自分の資質をねじまげることなくどんどんテレビに出れるテレビなんだったら私はきっと毎日テレビに貼りついちゃうね!

とおもった。

 

『おしゃべりオジサンと怒れる女』 ゲスト水野しず

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注目すべきは坂上さんだと思う。

『不思議ちゃん』は、馬鹿かいじられキャラ

っていうカテゴリーがそもそもテレビや世間の中では形成されていて、冒頭のしずさん紹介VTRを見た時点で、まっさきに「そういう系の人間なんだろう」とカテゴリーに落とし込んだのが坂上さん。

けど実際のしずさんは、馬鹿にするにも安直にいじるにも、あまりにも真っ当な知性のある会話をしていて、かつ場に対して貢献しようっていう真摯さやサービス精神があるから、「馬鹿だ」といういじり方も「視聴者や司会者に歩み寄る姿勢がない、アーティストぶって調子に乗るな」という突っ込みもしようがない。

坂上さんが、しずさんを一般的なテレビタレントのどのカテゴリーにも入れられないことに終始困惑しながら、でもしずさん言っていることが真っ当だからだんだん共感の立場をとってしずさんの話を聞くようになる(インタビュアーの失礼さに対する腹立たしさについて自分のエピソードを語るなど)

っていうのがすごく面白かった。

あっ、完全な拒絶からはじまった人がこういう風に受け入れられていくんだ…。

みたいなのがこのたった20分弱で見られて、これこそが本当のテレビの醍醐味なんじゃないかと思った。

 

そして、ジュニアさんのどんなゲストでも完全に番組を成立させるスキルの高さを改めて知り、しずさんに対峙しても全くキャラや発言がぶれない古館さんは、この人もこの人で一切自分の資質をねじまげてこなかったほんとに天才なんだな…。とおもった。(そういえば古館さんがしゃべくりにゲストで出た時の、しゃべくりレギュラー7人を翻弄する様子はこの時のしずさんに近しいものがあった気がする。)

 

 

 

しずさんが番組の絵を描いて、その感想をしずさんのいないところで言っている回も好き

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ジュニアさんがこの絵を見て「古館愛がすごいんす。(『なんで?』の声)いやなんか古館さんだけ紅茶とおケーキなんかある。我々なんにもないですもん。坂上さんなんて汗だくですやん。」

で坂上さんや古館さんがそれぞれ「なんでなんで?」と言ってて、でも答えはその場の誰も知らないから「なんで?」はなんで?のまま終わる。

 

結構これはそのまま、しずさんの望む自分の絵への鑑賞の在り方なんじゃないかという気がした。

 

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あのちゃんはもっとさらにロジック抜きで嗅覚とカンで全部やっているけど、全部それが正解みたいな感じする…。ここぞという時に絶妙なタイミングでど真ん中をスパッと言いぬくの、しずさんと同様テレビ的なセンス感じる。

司会の南海山ちゃんもめちゃ対応力高いけど、それでもその能力限界ギリギリを攻めていくかんじ。

やばいけどギリギリのところでしらけさせないし引かせないし、絶妙にちゃんとエンタメのバランスを保っている。

 

 

割とアイドルや俳優でも、バラエティに出る時に、芸人の文脈やお決まりに寄せていって「◎◎さんは芸人じゃないのにww(芸人のような仕事ができるんですね)」と言われるような人がより仕事出来る人とされるような雰囲気も今のバラエティからは感じるけど、ちゃんとゲストが自分の文脈で出て、司会の人の最大限の力量を引き出し、いつもと違うリアクションを取らせるゲストこそが本当は一番いいゲストなんじゃないかって思う。

 

あのちゃんもしずさんも、あえて必ず何かのカテゴリーに入れなければいけないのだとすれば「不思議」に入れなきゃいけないんだろうけど、でも「不思議ちゃんは大抵馬鹿か高飛車」みたいな雑なくくりを軽々飛び越えているところがとても痛快で希望だった。