コンビニのBGM。真昼間の憂鬱。

職場の近くのコンビニにお昼を買いに行く。

入社したてのころ、今は真昼間だけどまだまだ日が暮れるまで帰れない、昼休みの憂鬱の中鳴り響いていたのが

ずっと夢を見て

今でも自宅でCMを見るとあの頃の曇天な憂鬱が鮮やかによみがえる。

そういえば最近あまり店内で聞かなくなった気がする。

 

今では昼番の人の顔はすっかり覚えた。向こうもたぶんそうだろう。

それでも今も変わらず、棒読みの「いらっしゃいませ」に私は視線を下げるだけ、それだけの関係。

 

 

夕方。事務所を出てもまだ明るい季節になった。涼しい。昼間に降っていたどしゃぶりの雨はいつの間にか止んでいた。

あのコンビニの前で、サッカー部の格好をしている小学生男子のグループが、反対側を歩く同じ背格好の少年を見て

「あいつ、女の子になりたいんだって。」

とつぶやいた。

 

今日も執拗に本の背表紙を眺める。また本を買う。

 

なんで最近また本が読めるようになったかわかった。

永続するとしか思えなかった、強固な平凡も不幸も幸せも何もかも、容易に壊れては新しい何かにすげ変えられていくことを私は知ってしまったからだ。

かつて誰もが失笑していた国のミサイルが飛び交い脅威になる。高円寺の片隅で歌っていたひとがメジャーデビューして地上波に出る。絶対的な国民的アイドルが解散する。いいともは終わる。テロは止まない。

なんだって起こりうる世の中だ。そう思う。