都会の大きな陸橋

いつも、陸橋を下から見上げていた

都会の大きな大きな陸橋は

下にいるとそれが陸橋だってことを認識できないぐらい、大きすぎる

陸橋の上に何があるのか全然知らない、下からは何も見えない

変なところに階段がある理由

 

日が暮れたあと

歩道橋を過ぎて広い歩道の上を歩くと、

私は気付かぬ間に陸橋の上にいた

遠くで大きなビルがきらきら

東京の哀愁は東京にしかないもの

 

見下ろすといつも歩いている商店街が見えた

俗っぽさしか感じ取れなかったあの道も

少し離れただけでなんだか手が届かない綺麗なものに感じてしまうから

人間の視覚も感覚もいい加減だね

 

陸橋の下は、嫌になるほど全部現実なのに

陸橋の上は、全部嘘みたい