直接対話が望めない関係の相手を好きになった時、自動的に手にしてしまう絶大な権力について

育成ゲームなどにみられるプレイヤーによるキャラクターの人格形成は、無抵抗なキャラクターに対する暴力であるという考えのもと、現実社会においても同様に存在するこうした「無意識からなる暴力」を暴き、キャラクターとプレイヤーの関係性を映し出す。

 

育成ゲームに潜む「暴力」とは? 相磯桃花が問い直すキャラクターとプレイヤーの関係性|美術手帖

 

勝手なキャラクターを、生身の人間に背負わせること

について敏感になるのは決まって甲子園の時期とオリンピックの時期。

 

「あの人はきっと、こんなことが好き」

「あの人はたぶん、そういうことは好きじゃない」

が暴走してしまうのは、『あの人』と直接対話が望めない関係なのに好きだから。

人と人の理解が深まるのはそれが当たっていてもいなくてもその答え合わせができた時なのだとして。

直接対話が望めない関係のひとを好きになってしまうということは、言葉をあらかじめ奪われている人間を自分の好きな思いと言葉で彩れてしまうということ

それが暴力なのだとすれば、直接対話が望めない関係の誰かを好きになる時せめて、親しい人と話す時よりもっと耳を澄ませてなければいけない、とおもう。