インベカヲリ★写真展「ふあふあの隙間」

何もかもピッカピカで整然としたニコンプラザ 新宿の一角にあるギャラリーでやっていた。

 インベさんのことやその作風は何年か前から知ってこそいたけれど、やっぱりPCやスマホの画面で見るのとはまた違った迫力が、大判の写真に囲まれたあの空間にはあった。

 

「普段の生活では誰にも見せない本当の、本来の私」

そういう一面もあるのかもしれないけど、

「これは今日の私であって、明日は違うかも」

ぐらいの不確かさで、誰にも見せるつもりのなかった誰かの日記を覗いてしまっているような。

女性が、人間が、あなたが生きているということの深淵さが怖いような、はたまたとても愛おしいような

全部が嘘のようで、何よりも本当のような

そういう両極の間を曖昧に行ったり来たりしていた

 

インベさんが在廊していて、お客さんと歓談している声をBGMに作品を見ているのも不思議な気持ちで

他人をジャッジするつもりのないまなざし

を感じた

インベさんの視線がレンズで心がフィルムで
ぐらいに、インベさんの視線は誰をもジャッジしたり、「この人はこういう系の人」とぱっと見の印象で人を系統立てたりしていないように感じた

 

少し露悪的な印象を受けるのかなと行く前はなんとなく思っていたけれど、実際行ってみたら全然そうじゃない、善悪を超越して静ひつな空間だった

 

全然正しくもなければ優れてもいない今この瞬間の私を、誰か興味を持って欲しい、面白がって欲しい、だけどどうかジャッジしないで欲しい

その望みが叶えられた時に現れるのが

「ふあふあの隙間」

なのかも、と思った

 

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