笹口騒音ハーモニカ企画 New music,New life vol.9@三鷹おんがくのじかん

笹口騒音ハーモニカ企画 New music,New life vol.9~橋本進ソロアルバム「聴心器」レコ発東京編~


火曜日はライブを見に行ってきました。

笹口さんが企画、出演ってことで、しかもワンドリンクで投げ銭制っていうのに魅かれて…。
笹口さんが出演するイベントを見るのは
芸祭http://d.hatena.ne.jp/world_conquest/20111105
11月の下北沢ベースメントバーhttp://d.hatena.ne.jp/world_conquest/20111121/1322667461
に引き続き三回目です。


開場時間を開演時間と勘違いした私は、やたら早く会場に着いてしまいました。
でも早すぎて行ったら出演者さんばっかりでお客さんまだ来てなくてすごい…場違い感が…。所在なかったです…。
小劇場で終演後アンケート書いてたら場内で役者との面会が始まってしまって周りが歓談で満たされるあの気まずさに似てた。


今日はワンドリンク制投げ銭制、ということでまず桃ジュースを頼みました。
この寒い中、どうしてこんな冷たい飲み物を頼んだんだろう…と飲み物が来てから若干の後悔。
でも美味しかったです。


カウンターにくまもんの形のお酒の瓶が置いてあって、熊本出身なのでなんだかすごいそのお酒に親しみを感じてしまって
「このお酒、何のお酒なんですか?」と、オーナーさんに聞くと
「笹口くんが持ってきてくれたんだよ。」
とのこと。


他にもそのカウンターには、「@ほぉ〜むカフェ」という有名なメイドカフェの会員証が置いてあった。

席に着くと笹口さんが「黒糖のどあめ」をくれました。(後から笹口さんのツイッター見たら確かに「今日来てくれた方にはのどあめあげます!」って書いてあった)
それから今日はどこ目当てなんですかーと、笹口さん。
もうひとりその時いらっしゃった女性の方が「笹口さんです。」と答え、私もですー、と答えると
「今日は何を見て来られたんですか?ツイッターとか?」
と聞かれたので
「はい。ツイッターとあとホームページとか…」
と答えました。

7時からちょっと押して開演。
一組目は、笹口さんがボーカルのうみのてというバンドのギターを務める高野京介さんのソロでした。

タイトルはちょっとうろ覚えなのですが
原発は僕がリツイートしても止められない」みたいなタイトルの曲がまず印象的でした。
タイトルがもうすでに全てを物語ってるんですけど、お前がなんか意見書いたって、肝心の当人は読んでねえんだよみたいな曲(私の勝手な解釈です)で
皮肉が利いてて好きな曲でした。

あと、「高円寺」ってタイトルの曲だったかな、で
彼女はサブカル厨でで、色んなこと知ったような口を聴くけど、でも彼女が好きなバンドも彼女の受け売りも、全部元彼の影響って知ってるんだよねー
的なことを歌ってるとこが、印象に残りました。
高野さんは高円寺について、「この女の子はフィクションです。」みたいなことを言ってました。


あとMCで
「俺は歌ってる人なんか信用できない。なんかほんとはあんまりそんなことないくせにハイパーほんとに傷ついてますみたいな顔して。そんなやつより、元から『あんまり自分はそういうことなかったんだよね〜』みたいな感じの奴の方が信用できる」
ってなことを言っていたのも印象に残ってます。
(でもその後、今日来てる出演者さんはそういう感じはしない〜…とも言っていました)

帰ってからこの記事書くために改めておんがくのじかんのHPで改めて企画内容見てみたら、そこに高野さんのブログのリンクが貼られてて、
http://blog.livedoor.jp/takanomerde/
ちらっと読むつもりがとても読み入ってしまいました。
ぐさっと来たり、一気に憂鬱になったり、でも自虐的だったり、やさぐれてるように見える時もあり、くすっと笑える時もあり、ふと純度の高いことや、「そう、それを一言言ってやって欲しかった」と思うことが書いてあったり。
そういう雰囲気がありました。読んでて時々鬱になりつつ読んでます。

次はnekiさんという女性の方。
なんかふわっとした感じがして、声も澄んでいるのに、なんだろ、ただほんわか、明るいって感じじゃなくて、独特な雰囲気のある方でした。
ginkgo Lights、ってタイトルの英詩の曲が好きだった。

「ginkgoっていうのはイチョウって意味で、イチョウ並木を歩いている時に書きました。」
という説明の後に演奏がはじまった。
聴いていて英詩の唄がよく似合うかただと思いました。普通の人と少し違う世界線に住んでいるような彼女の雰囲気が、異国の言葉で歌うとより一層引き立っていました。
最初に歌の説明があったからなのもあると思うけど、歌詞がちゃんとわからなくても彼女が銀杏並木の中を歩いている姿がすごくイメージできた。


歌いながら、自分が歌ってるということも忘れたかのようにふと眼を瞑って、そして少し経ったらまたふと眼を覚ましたかのように眼を開けていて、その屈託のなさに見入ってしまいました。

最後から二番目の曲かなあ、で、足で踏むスイッチ使って、演奏しながらリアルタイムで録音したフレーズをリピートで流す、ってことをしていて、それを利用して
ギターのフレーズを録音、リピートで再生、それに合わせてギターをコンコン叩く、それを録音リピートで再生→それに合わせて小さい電子ピアノを弾く
ってことをしてて、
一人で演奏しながら同時に録音、再生をして一人でたくさんの音を鳴らすってやりかたのライブを初めて見たので、新鮮な驚きがありました。

「門出」

橋本 進さん。名古屋で活動されてる方だそうです。
今回は女性の方二人が演奏隊としていらっしゃってたのですが、一番下手側で演奏してらした方が、フルート、金管楽器(トロンボーン?)、トライアングル、謎のアヒルの笛、木製の打楽器、タンバリンと、計7種類ぐらい使いこなしていて、 すごいなあと思いました。
「おまけにビッグマックがついてくる〜」みたいな歌詞の曲の語感とリズムが良いなあと思って、帰ってから調べてみたんだけど、見つからなかった…。


大森靖子さん。
なんか、曲の女性的な生々しさとか、MCのあの実体のないことについて喋る感じとかああものすごく苦手だなって思いました。
だけどそんな私の好き嫌いなんか些末なことのように中盤ものすごく暴力的なぐらいに引き込まれました。
時々そういう瞬間が演劇でも小説でも音楽でもあるけど、あれは一体なんなんでしょう。自分の好みとか趣味とかまるでおかまいなしにその世界に引きずり込まれるそういう瞬間。
今日の出演者の中で一番苦手だと思ったのに、今日一番引き込まれました。
人の趣味価値観好み性格を凌駕するパフォーマンスでした。

「パーティードレス」

笹口騒音ハーモニカ
「今日は僕の企画ですからみなさん僕のこと知ってますよね?ここは僕のホームだ!」
「今日は朝までやるんでね!」

「おんがくのじかん」では「孤独だ!絶望だ!と叫んではみんな楽しそう」という歌詞を一緒に歌うように煽るけど、みんな笑ってあまり歌わず。曲を中断し、
「じゃあもう一度だけチャンスをあげよう。」
その言い草とその表情に思わず吹き出してしまいました。
「『みんな楽しそう』のとこでは楽しそうに!」とディレクションも入りつつ。2回目。
みんな歌ってた。かな…?

「東京駅」では、笹口さんがお客さんを煽り、お客さん数人とと笹口さんの猫の鳴き声の掛け合いに…。
あれはなかなか…シュールな光景でした。

そこから段々曲中断することが減って行き、おお…と思い始めたところで、誰かのくしゃみ!それに勢いそがれて曲を中断する笹口さん。
笹「誰だよー。」
?「真面目にやってくださーい。」
笹「せっかくいいとこだったのに誰だよー」
と一人ごちりながら演奏を再開。
でもその次ぐらいの曲からぐっと引きこまれてった。
特に印象に残ったのがこの歌。
「新しい戦争をはじめよう」というフレーズが印象的なNew war(in the new war)

それから、

俺が一番やばいんだって
俺が一番いかれてるって思ってる
そんなんどうでもいいじゃんか
俺は一抜けた

という歌詞の曲。
終演後、笹口さんからCDを買うときに、その曲が入ってるアルバムが欲しくて
「ええっと…あの曲が入ってるアルバムが欲しいです。タイトルなんだっけ…、あの、カラオケ〜みたいなタイトルの曲です。」
「カラオケ…?内容はどんな感じですか?」
「ええと…どんなだっけ…あっ、みんな自分が一番やばいと思ってる〜みたいな曲です!」
「あっ、これですね」
と言われて渡されたのが
『おんがくのじかん/うるう年に生まれて』
それと、あと宅録音源を何枚か購入させていただきました。
実際はこの時私はもっとなんかコミュ障全開というか、てんぱった話し方をしていました。
知らない方と話すのはもう本当に難しいことです。


帰り際にお店から出ようとすると、
「お帰りですか?」と、
高野さんがうみのての次のライブのフライヤーをくださりました。
お店出てからはた、と
ああせっかくだから今、演奏とMCよかったです。って言いたかった…。と後悔。

小学生の頃、「今せっかく好きな人が話しかけてくれたのになんで気のきいたことひとつ言えなかったんだろう…」
と毎日のようにへこんでいたことを思い出しました。


帰りの電車でさっきの笹口さんの曲結局タイトルなんだっけな…と思ってCDを見てみたら
「歌放題」というタイトルでした。
歌放題→フリータイム制カラオケ→カラオケ
という無意識の連想をしていたらしい…。



音楽やライブは良いなあと思いました。小説も漫画もネットも好きだけど、でもそこにある情報はやっぱ2次以上の物しかないから。、そういう1次の体験がもっと欲しいです。
家の外に出ると、楽しいことも増える分嫌なことの総量も増えるけど、でもそれでも、今はそういう1次の体験が欲しいです


たのしかったです。