初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭 昼公演@TOKYO DOME CITY HALL

3月9日はミクの日!ということで行って来ました。
先行でたまたまチケットが取れたのでラッキーでした。
TOKYO DOME CITY HALLは初めてでした。初めて東京ドーム見た…。

まず家を出ると雨!ミクさん雨女の話はガチだ…と思いつつ慌てて傘を取りに戻りました。
開場十分前に着くともうしっかり列が出来てました。客層は本当ばらばら。下は中・高生、上は4〜50代まで。ただ、男性の年齢比が10代〜50代だとすると、女性の年齢比はやっぱ10代〜20代が目立ってました。でも全体の男女比は半々ぐらいあったんじゃないかなあ…?
あと、やっぱニコニコでコメントしてる年齢層より、リアルイベントに来る客の年齢層は高いなーと感じました。まあ若い子ほどああいうとこに臆せずコメントできるし、歳重ねるほどそんなコメントしなくなるし、リアルイベントはお金かかるから当然っちゃ当然なのですが。

並んでる人見てると、ミク傘使ってる人や、ミクさんグッズを一杯身にまとった方が結構多かった。レイヤーさんもちらほら。カイト、ミク、ルカをちらほら見たかな。レンリンメイコは見なかったや。

ほんと、客層がばらばらで驚いた。まあでもやっぱそれっぽい雰囲気はもちろんあったけども。

東京ドームシティホールは全席指定でワンドリンク制でした。全席指定でドリンク制って初めてだった気がする。
ソフトドリンクだとドリンクホルダーが付くみたい。
私が入場した出入り口の扉横には、今までここで公演したアーティストのサイン入りCDがずらりと。スマイレージしょこたんミルキーウェイなどもいた。

入ると、アリーナ、一階〜三階バルコニーで、私は二階バルコニー中央付近でした。
ステージ見ると、映像で見るよりディラッドスクリーン(3Dミクさんを投影する半透明のガラス板みたいなもの)の存在感は結構ありました。


そして、開演三十分前になると、初音ミクキャラクターボイスを担当している藤田咲さんと、鏡音リン・レンキャラクターボイスを担当している下田 麻美さんがフロントアクトとして登場。MCで会場を盛り上げてました。昨日は藤田さんと、巡音ルカキャラクターボイスを担当されてる浅川 悠さんが登壇されたようです。
時折レンやミクの声で喋るとこは「おお〜!」って感じでした。
藤田さんはミク声で喋る時いちいち後ろ向きで発声してて、それがすごい可愛かった。

そしてそこから、オープニングアクトの発表があってからずっと楽しみにしていた、DANCEROIDが登場!
踊ってみた好き兼ボカロ好き兼アイドル好きとしてはいいとこ取りみたいなユニットですよねほんと。
オープニングアクトってことでほとんど着席していた中、思わず立ち上がり(たまたま後ろゼロズレに人が居ないということもあって)全力で乗ってました。まじ楽しすぎた。ダンスロイド。
若干動画より見劣りはするパフォーマンスではあったけど、それにしても楽しかった。
特にラストのルカルカはやばかったです。超高まった。
正直この日一番高まったのはダンスロイドのルカルカでした。そのぐらい。


そして、もう一度藤田さんと下田さんが登壇して挨拶してはけたところで…ミクさん登場!
正直、ほんと二次元にしか見えない!って瞬間もあったけど、足元見ると、ちゃんとミクさんが接地してるように見えて、床に足の陰がちゃんと反射してるから、足元見ると、ミクさんがちゃんとそこに実際に立ってるように見えたのがすごかったです。
でもその3D投影技術っていうのは当たり前だけどまだまだ向上過程にある技術です。その中で致命的だったのは、私の位置からだとミクさんを投影する光源・ミクさんの顔・私の目線が一直線上に並んでしまう場面が多くて、ミクさんを投影する光源がずっと眼つぶし的に私に襲いかかったことで、そこがとても残念でした。アイドルの顔が見えないって致命的ですやん。あと手の振りとかも見えづらかったし。
でもたぶん、どの席に座っても良いとこ悪いとこはあったんじゃないかとは思いますが…。

映像だとディラッドスクリーンとミクさんを投影する光源(たぶんそう)てそんな目立ってなかったのですが、実際に見るとやっぱすごい目立ってましたね。
あと、私の居た位置からだと、上手にミクさんが来ると投影が暗く見えました。下手に移動したときはそこまで気にならなかったけど。
このへんの見え方も、座席によって違うのかな…?他の位置からはどういう風に見えるかも気になりました。近くで見るとどういう風に見えるんだろうか。
それから、同じ場所でステップ踏んだり、ターンしたり、手や身体を動かす分にはすごく鮮明で綺麗なんだけど、上手、下手に歩く「移動」になると途端に解像度が落ちるんだなーと。


でもこのディラッドスクリーンミクさんの難所を補うようにたぶん一番苦心したのは装置班と照明班だと思う!
照明は、ミクさん本体とディラッドスクリーン周辺に絶対に余計な光を当てないで、なおかつ最大限光で空間を演出するぞ!みたいな気概を感じた。
いや、あれプラン組むのとか建て込みとかほんと難しかったんじゃないかなー。照明詳しくないからわからないけど。
あと舞台装置も、ミクさんの移動可能範囲の狭さ(つまり、ディラッドスクリーンのある範囲しか移動できないから)が気にならないよう最大限工夫して組んでる感じがした。
今回、3D投影技術もすごいと思ったけど、何より随所に舞台芸術スタッフ勢の本気を見た気がしました。


あと今回、何がすごいって生バンドがすごかった。なんか、生バンドが居るってだけでミクさんの実在感が増した。
ただ、ミクさんは当然「演奏が走ったらなんとなく歌を合わせてくれる」みたいなことはしてくれないから、時々その噛み合わなさは感じてしまったけども。
でも普通に音楽的にも楽しめるコンサートでした。

ちなみにお客さんの乗り方は極めてアイドルオタクに近いと思った。アイドルオタクとは別物だけど。自然発生的に「おー!はい!」とかケチャ(でも大部分の人は自分がやってるのがケチャだってわかってないと思う)とか起こってるのが興味深かった。
やっぱ二次元とか三次元とか関係なく、眼の前に好きなアイドルが居るとみんな同じような高まり方をするのかなって思った。

1、Tell Your World
開場中から、前方スクリーンでこの楽曲収録のCDのCMが流れてて、すごい自分のその時の気持ちにぴったりな曲だったから、1曲目にふさわしいと思った。
一気に会場が緑サイリウムに覆われてて綺麗だった。

2、ゆめゆめ
3、ワールドイズマイン
これは以前のミクパ映像で見たことあった曲だったので高まりました。
そして終盤で音声トラブル!「ミクさんがんばってー」の声が飛んでました。バンドさん達はなんとか演奏し切っていた。

4、えれくとりっくえんじぇぅ
前の音声トラブルに動揺したのかちょっと序盤演奏の噛み合わなさを感じてしまったものの、後半に向かって立て直してた。

5、恋スルVOC@LOID
6、クローバー・クラブ
この曲のミクさんのあかずきん衣装がすごい見やすかった。赤と白がぱっきり分かれてる服だったから、そういう服は見やすいのかも。逆に真っ白の衣装とかは何が何だかわからなくて見辛かった。

7、ぽっぴっぽー
踊ってみたクラスタな私としてはこれまた高まる一曲。
若干振りコピってみたり。

8、ロミオとシンデレラ
鉄板ですねー。ガンガン立て乗った。好きな曲。

9、ファインダー
10、裏表ラバーズ
11、StargazeR
12、moon
後ろのスクリーンがここでのみ登場。月を投影するっていうのが心憎い演出!

13、初音ミクの消失
最後に、ミクさんの姿がノイズ混じりになって壊れて消える…みたいな演出が面白いと思った。これは生身の人間じゃできない演出だよね。
ただ、この曲で壊れて消える演出をするなら、この後、復活する演出もあっていいんじゃないかなー、と思った。
次なんとなく普通に出てきてたからミクさん。

ここまでミクさんソロ。ここから、他ボーカロイドソロとユニット祭りに入ります。きっちりキャラクターのイメージカラーにサイリウムを持ちかえるお客さんたち。
14、Change me
「変わるわよ!」という陰アナからのメイコソロ。実は、開演前に「赤サイリウムだけは、キャラクター投影の都合上振っちゃいけない…でもメイコの時だけは良いよ。スタッフ頑張るんで!」みたいなお達しがあったのです。
サイリウムに耐えるためなのか、メイコ姉さんだけ2D度が高かったような気がする…。
最後に紅い薔薇を残して消えるメイコさん。

15、右肩の蝶
鏡音レンソロ。リンレン曲の中で一番好きな曲なのでうれしかった。冒頭でメイコさんが残した薔薇をいきなり散らすレンさん。
黄色い歓声が湧きあがり、さながらジャニーズのよう。
私男性アイドルのライブ初めてだったんですけど、初めての生の男性アイドルの歌唱パフォーマンス体験が3Dのキャラクターってすごいですね。すごい時代だ。

16、Just Be Friends
巡音ルカソロ。ルカさんも結構見やすかったなー。

17、magnet
18、ワールズエンド・ダンスホール
この二曲がルカ・ミクデュエット。magnetは大好物の百合曲だったので最高でしたね。

19、炉心融解
鏡音リンソロ。去年の震災直後この曲の動画が大荒れしているのを思い出しました。

20、孤独の果て
これもリンソロ。この曲が確かリンさんのギター演奏パフォーマンスだったかな。
ちゃんとアンプも置いてた。

21、Promise
リンミクデュエット。

22、タイムリミット
ここから再びミクソロ。ここからラストまでの流れがとても好きだった。

23、パズル
この曲と1/6はは、なんか人間の歌を聴いてる気がした。

24、1/6 -out of the gravity-
25、SPiCa
本編ラスト曲。ここで銀テープが飛ぶ!


アンコール
1、愛言葉
2、メルト
全力ケチャった。

3、ハジメテノオト

ここでミクがいなくなった後も、客電が点かないのでダブルアンコール。
ダンサーズ紹介を兼ねてるアクトの後、本編で音声トラブルがあったワールドイズマインがもう一回!これには会場も湧いてました。
そして終演。

終演後、知らないお客さん同士で手を振り合ったり、「ミクさんありがとおおおお!」と叫んだり、自然発生的に三本締めが起こったり。温かい光景が起こりましたが、ほんとそういう温かいの怖くて無理なんで、我先にと会場を後にしました。

例えばハロプロのコンサートとか、女子流のパフォーマンスとかは、「パフォーマンスすごい良いよ!知らなくても結構楽しめると思うよ!」と言えるのに対して、初音ミクコンサートは正直たぶんまだ、ミクさんを知ってる人じゃないと「ハァ?」って感じのものだとは思います。
ボーカルが機械音声だからというのもあるし、3D投影技術は未完成なものだから。それで、その未完成な部分を補うかっていうと、演出もあるんですけどでも演出以上に、お客さんの「ミクさんが好き!」「いつもパソコンのスクリーンでしか会えないミクさんに会える!」とか、あとはボカロに関する周辺知識とか、そういうものをまとめていわゆるお客さんの「脳内補正」で補っているという部分が大いにあるからです。

でも、未来への期待が膨らむコンサートでした。
例えば、今映画館でのリアルタイムのライブビューイングが流行っているけれども、それがそのうち3D技術で、あたかも目の前に演者が居るかのようにライブを遠隔で楽しめる日が近いのかもしれない。
そのうちスクリーンがなくても空間に投影できるようになるんじゃないか、とか、今日のライブで言うなら、2Dのキャラクターがもっと立体的に見れるようになるんじゃないかとか。
あとそう言った3D技術が、生身の人間のステージングでも生かせるようになるんじゃないかとか。


あと、演者が生身の人間じゃないということへの可能性。
今回のステージで言うなら、
・この曲ダンス激しくて疲れるから、その次の曲はバラードにしよう…みたいな演者への配慮がいらない。
・衣装の早替えの時間とか衣裳費とか一切考えずにガンガン衣装を変えられる。
・生身の人間ではあり得ない演出が出来る。(空中で霧散するとか。)
ミクさんはお客さんの反応を見て一緒に盛り上がる!とか、「ダンスの練習、大変だったんです…」みたいな裏舞台エピソードを持つことができないから、3次元アイドル好きとしてはそこは少し寂しい。
でも、そんな理由で切り捨てるのはもったいないくらい、この3Dの投影技術には可能性を感じました。


そして、面白いと思ったのは、このライブの空間がとても演劇的な空間だったこと。
例えば、演劇においては、演出が「この犬のぬいぐるみは、本当に生きてる犬です。」と言われれば、そのぬいぐるみはその瞬間からステージ上では生きている犬なわけです。
演出のそういう指示を受けて、演者は犬のぬいぐるみを生きている犬として扱う。それを見た観客は「ああ、あれは生きている犬なんだな。」と理解して、その客席を含めた劇場では「あの犬のぬいぐるみは生きている犬」ということにされて、その共通認識で一つの作品が成立してます。


でも、今回の初音ミクコンサートでは、上記で言う「ぬいぐるみを生き物として扱う演者」的な存在に当たるのは、フロントアクトの二人よりも、バンドメンバーよりも、お客さんの方がずっと近い。お客さんがその上記で言う、演者兼客席みたいになってるのがすごい面白いなと思いました。
例えば、ステージ上のミクさんが手を振ればお客さんも振り返すし、曲間では「ミクさーん!」と呼ぶ声が飛び交うし、ミクさんが、「次で最後の曲です」と言えば「えー!」って言う。
完全にミクさんを一人のアイドルとして扱っている。そしてそうじゃないとこのライブは「ライブ」として成立しない。ただの、「スクリーンに投影された3D映像を生演奏と共にみんなで眺める会」になってしまう。
そこがすごく面白い空間だなと思いました。

でも、そこがいわゆるオタクと一般人の分かれ目で、オタク達が暗黙の了解で共通認識を持ってる空間って、その暗黙の共通認識を持っていない外側の人達(一般人)から見ると超異様に眼に映って、全く理解できないから気持ち悪く感じます。
そしてこのことが、私がさっき「初音ミクを知らない人にお勧めできるライブとは言えない」と言った理由の一つでもあります。
単純に予備知識無しに眼の前の事象を見た時、3D映像にわーきゃー言ってる人達って怖いから。

でもね、非実在のキャラクターじゃん?でも指差しとか来るとそんなん関係なく高まるんだよ…!
ドルヲタ勢の脳内補正力…。


ライブとしては、普段家でしか聞いたことなかった曲が爆音で聴けたのは楽しかったです。ボーカロイドの曲が生のライブで聴いても良い曲はやっぱり良い曲なんだなーと。序盤は3Dミクさんに対して脳が「?!」ってなってましたが、後半に行くにつれて慣れて来ました。
それだけに前述の眼つぶし光は残念でしたが…。
でも私はまだ正直なところ三次元アイドルのライブの方が好きかなって感じです。慣れの問題もあるかもしれませんが。
家で見るMAD動画で歌って踊るミクさんにはもっと高まれるんですが、やっぱ表情とか振りが見えなかったっていうのがネックです。
サイドスクリーン見たらよかったかもですが、ここに来てこのキャパこの距離感でそれやったら負けかなと思って意地で中央に立つミクさんを見続けてました。


でも面白い体験が出来たなと思います。行って良かったです。